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5/26PM 核医学・核工学シンポジウム「がんを制する人工核種をつくる」 ~内用療法向けα放出核生成技術の最前線~のご案内

 

悪性腫瘍の新たな治療法として「α内用療法」が近年注目されています。α内用療法とは、α線を放出する非密封線源を含んだ薬剤を病巣(がん、あるいは良性疾患)に選択的に取り込ませ、病巣の内部からα線を照射しがん細胞を死滅させる治療法です。

これまで用いられてきたβ線源に比べて、飛程が短く線エネルギー付与が大きいため正常細胞の損傷を最小限に抑えつつ、近傍の腫瘍細胞のみへの効率的照射が可能なため、最小侵撃治療法とも呼ばれ、全身へ転移した複数のがん細胞の大半を約半年で死滅させるなど、その有効性が報告されています。

内用療法には、At-211, Ra-223, Ra-224やAc-225といった、半減期が数日程度のα核種が適切であり、これらの内、Ac-225は近年特にその有用性が注目され、欧米各国においては、メラノーマ、グリオーマ、白血病等への応用を視野に臨床試験が実施されています。

本シンポジウムでは、α内用療法の有効性、現状や将来展望を概観するとともに、加速器や原子炉を用いたα核生成技術の研究開発最前線について紹介します。

 

開催日時: 2021/5/26(水)13:00-17:00

開催趣旨:

  • α内用療法の有効性やその現状・展望を紹介すること
  • α内用療法に用いられるα放出核(At-211、Ac-225等)を人工的に生成する核変換技術の研究最前線を紹介すること

主な対象: 核医学/加速器/原子力分野の研究者・技術者、大学生・大学院生等

方式: オンライン(ZOOM使用)

参加費: 無料

参加申込: こちらをクリックしてお申し込みください

共催: 東京都市大学、金沢大学、日本医用アイソトープ(株)、

    日本原子力研究開発機構・高速炉研究開発センター

後援: 標的アイソトープ治療線量評価研究会

 

プログラム(案)

 

(司会:都市大 高木直行)

開会の挨拶 (13:00-13:05)

(金沢大学 医薬保健研究域 教授 絹谷清剛氏)

 

第一部 α内用療法の現状と期待 (13:05-14:00)

核医学におけるRI内用療法の現状と展望

(金沢大学 医薬保健研究域 講師 稲木杏吏氏)

α内用療法への期待

(日本医用アイソトープ株式会社 業務執行理事 諸岡健雄氏)

 

休憩(14:00-14:05)

 

第二部 加速器によるα核生成技術 (14:05-15:35)

・加速器法1 各国の状況と陽子加速器によるAc-225生成

(量子科学技術研究開発機構 量子医科学研究所 部長 東達也氏)

・加速器法2 電子線形加速器を利用したAc-225の製造

(日立製作所エネルギーイノベーションセンター 田所孝広氏)

・加速器法3 サイクロトロンによるAt-211生成とAc-225輸入計画

(大阪大学 核物理研究センター 教授 福田光宏氏)

 

休憩(15:35-15:45)

(司会:QST 東達也)

第三部 原子炉によるα核生成技術と総合討論 (15:45-16:55)

・原子炉法1 高速実験炉「常陽」によるAc-225生成

(日本原子力研究開発機構 高速炉照射課 課長 前田茂貴氏)

・原子炉法2 発電用軽水炉によるAc-225生成

(東京都市大学 原子力安全工学科 教授 高木直行氏)

・総合討論 (発表者、聴講者)

 

開会の挨拶 (16:55-17:00)

(日本原子力研究開発機構 高速炉研究開発センター長 前田誠一郎氏)

以上

【プログラム(pdf版)はこちら】

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