核分裂で発生した熱エネルギーを電気に変換して用いる。これが原子炉の最も有効な活用法であることに疑う余地はありません。
一方、核分裂の連鎖反応を司る中性子は、全てが有効活用されている訳ではなく、一定量は構造材への吸収や炉外への漏洩で消費されています。こうした中性子を有用な放射性同位体の生成に積極的に活用すれば、原子炉は発電以外の分野にも貢献する工学プラントとなり得ます。
本セミナーでは、NuscaleやTerra Powerで新型炉開発業務に携わり、現在は米国パシフィックノースウエスト国立研究所(PNNL)で原子力工学・解析部の部長を務めるDonald R. Todd博士をお招きし、PWRの応用技術について講演頂く他、発電用軽水炉で医学診断用のMo/Tcや、α内用療法向けAc-225を生成する技術の最前線について紹介します。
日時: 2022年7月21日(木)14:00-17:00
対象: 大学生、一般
形式: ZOOM(IDは申し込みいただいた方に後日送付します)
申込: https://bit.ly/3Qz3Q1y (期限:7/19火)
費用: 無料
主催: 東京都市大学 理工学部 原子力安全工学科
プログラム:
開会挨拶 Prof. Liem Peng Hong (Tokyo City Univ.)
【第1部】(英語)
14:00-15:00 PWRにおける可燃性毒物とRI生成
Dr. Donald R. Todd
米国パシフィックノースウエスト国立研究所(PNNL)
15:00-15:20 ディスカッション
司会 Dr. Keiko Chitose
Division of Nuclear Safety Technology and Regulation, OECD/NEA)
休憩
【第2部】
15:30-16:30 PWRを用いた医学診断・治療用RIの生成
高木 直行 教授 東京都市大学
16:30-17:00 ディスカッション
司会 佐々木 悠人(共同原子力専攻2年)
閉会挨拶