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5/17「NHKスペシャル 廃炉への道」で高木教授が解説しました

5月17日NHK総合で放映された「NHKスペシャル 廃炉への道 ”核燃料デブリ”未知なる戦い」で、6年後に開始される予定の核燃料デブリ取り出し作業時における再臨界発生の可能性について、高木教授が解説しました。
話のポイントは以下の通り。

・臨界とは、核分裂反応が増加も減少もすることなく持続する状態を言う。

・燃料であるウランと中性子吸収材である炭化ホウ素のバランスが崩れた状態で、水に浸かったデブリを切断したり、砕いたり、配置を変えると、臨界を生じる条件が整う可能性はゼロではない、と指摘。

・但し、デブリ取り出し作業中に万が一再臨界が生じても、それは局所的な臨界に留まり、発生した放射線が公衆や運転員に大きな被ばくを与えたり、環境へ大量の放射能が放出されるということは懸念しなくても良いと考えられる。

炉心溶融を起こした福島原子力発電所の原子炉から核燃料デブリ取り出す上で重要なのは、第一に臨界を生じさせないこと、第二に放射線モニタリングで状態を常に監視しながら作業を進めること、第三に念には念を入れ、いかなる場合にもリスクを最小化する対策をとっておくこと。これらを実現するための技術開発が研究所、メーカー、そして都市大を含む大学で行われています。

http://www.nhk.or.jp/special/detail/2015/0517/

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