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都市大セミナー「元素合成 ~宇宙と原子炉の錬金術~」を開催しました

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2017年7月16日(月)午後、東京都市大学世田谷キャンパス新6号館にて、都市大セミナー「元素合成 ~宇宙と原子炉の錬金術~」を開催しました。都市大・早大を中心に大学生が約80名、高校生3名、一般約30名と総勢110名を超える参加がありました。

講演:
(1) 宇宙と物質の誕生(共通教育部自然科学系 長田剛教授)
(2) 宇宙での元素合成(共通教育部自然科学系 西村太樹准教授)
(3) 水銀から金をつくる「原子炉錬金術」 (工学部原子力安全工学科 竹澤宏樹講師)
(4) 放射性廃棄物を短寿命化する核変換技術(工学部原子力安全工学科 高木直行教授)

長田剛教授からは、ビッグバンによる宇宙誕生から3分45秒後にHe-4が生成されるまでの過程について理論物理学の観点から詳しい解説が行われ、西村太樹准教授は、ヘリウムより重い原子核がどこでどのように生成されたかの過程について不安定核と魔法数の関連を交えて説明されました。
竹澤宏樹講師より、現代の錬金術として、原子炉で生成される中性子を用いた核変換による新たな希少元素の生成や水銀を金に換える「原子炉錬金術」についての研究内容の紹介が行われ、高木直行教授からは、原子力におけるリサイクルの考え方、宇宙で生じている元素合成と似た原理を用いた長寿命放射性廃棄物の短寿命化の可能性、およびその実現のための新型炉開発状況について話がありました。
3時間半もの長時間におよぶセミナーでしたが、宇宙でいかに元素が合成されたか、同様な原理を用いる原子炉は発電以外に何ができるのかといった解説に、10代から70代の幅広い年齢層の参加者は熱心に耳を傾けていました。

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