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東京都市大学「プラントシミュレータ実習」のご案内

東京都市大学 原子力安全工学科 原子力リスク研究室では、平成27年度より文部科学省の機関横断的な人材育成事業に採択され、「耐震原子力安全技術者育成のための実践的な教育体系の構築」として将来の原子力分野を担う人材の育成や世界の原子力安全の向上に資する人材育成活動を目的としていくつかの事業を開始しています。
ここでは、「プラントシミュレータ実習」についてご案内します。

本実習は,座学によるシビアアクシデント時のプラント挙動を,シミュレータにより体感的に学び,併せて事故収束のためのプラント設備の操作を思考しながら,自らの手で実施し,その効果を確認することにより,原子力プラントの理解を飛躍的に向上させる狙いがあります.
大学の学部生,大学院生を対象に3日間の実習を通して,原子炉一次系配管破断事故,全交流電源喪失事故,炉心損傷事故等のプラント挙動と状況判断や対応操作等の課題を行います.

実習日程:2017年2月13日(月)~15日(水)
※ 詳細なスケジュールは参加者宛に追ってお知らせします.

開講場所:日本原子力発電株式会社 東海総合研修センター
茨城県那珂郡東海村東海3-4-1
http://www.japc.co.jp/company/overview/sougou.html

受講対象(人数):学部高学年~大学院生(先着16名まで)

申込方法:申込先emailアドレスまで「所属(大学/専攻/研究室),氏名(よみがな),学年,連絡先emailアドレス,電話番号」を記載して送信してください. なお,送信メールの件名を「プラントシミュレータ実習申込」としてください.

受講費用:無料(宿泊費及び関東近辺から東海駅までの交通費支給,その他の地域の方は応談)

申込・問合わせ先:東京都市大学工学部原子力安全工学科 牟田 仁
email:tcu.risk.lab@gmail.com
電話:03-5707-2100(内線3621)
※ メール送信の際、件名を【プラントシミュレータ実習】としてください。

研修内容:
1日目
【ガイダンス】
本実習の全体概要,実習内容,スケジュール,レポート等について,参加学生にガイダンスを実施する.
【講義1】
BWRプラント概要,BWRプラントの安全設備の構成,出力運転時に発生する過渡事象時のプラント挙動について概要を説明する.
【シミュレータ実習1】
原子炉自動スクラム,手動スクラム及び原子力手動停止をシミュレータで模擬し,各事象発生時のプラント挙動を体感的に理解する.
2日目
【講義2】
BWRプラントの設計基準事故(冷却材喪失事故)時のプラント挙動について概要を説明する.
【シミュレータ実習2】
冷却材喪失事故(LOCA),全給水喪失,外部電源喪失(LOSP)の各事象発生をシミュレータで模擬し,各事象発生時のプラント挙動を体感的に理解する.
【講義3】
BWRプラントの設計基準事故を超える事故時のプラント挙動について概要を説明する.
【シミュレータ実習3】
BWRプラントにおいて,原子炉停止機能喪失(ATWS),全交流電源喪失事象(SBO),崩壊熱除去機能喪失事象の発生をシミュレータで模擬し,各事象発生時のプラント挙動を体感的に理解する.
3日目
【講義4】
福島第一原発事故の概要,BWRプラントにおける地震起因の過酷事故時のプラント挙動について概要を説明する.
【シミュレータ実習4】
BWRプラントにおいて,LOCA時の炉心冷却機能喪失の発生をシミュレータで模擬し,事象発生時のプラント挙動を体感的に理解する.また,SBO時の実機シミュレータ体験を通して,福島第一原発事故時の中央制御室の状態を追体験する.
【講義5】
BWRプラントにおいて,地震時の過酷事故プラント挙動(AM操作,電源,代替注水,ベント)について概要を説明する.
【シミュレータ実習5】
BWRプラントにおいて,長期SBO,LOCA時の炉心冷却機能喪失,AM操作をシミュレータで模擬し,事象発生時のプラント挙動を体感的に理解する.
【実習のまとめ】
実習全般を通して理解したこと,新たに発見したことを体系的にレポートとしてまとめる.

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