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10/28、新型炉開発をテーマとした未来エネシンポを開催

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10月30日、第13回未来エネルギーシンポジウムが都市大/早大の共催で開催されました。今回のテーマは「日米における新型炉開発の展望とそのシミュレーション技術」。会場となった二子玉川ライズにある都市大「夢キャンパス」には、原子力関連企業、都市大/早大学生、メディア等から約120名が集い、5つの講演と学生セッションに熱心に耳を傾けました。

 

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今回のシンポでは、基調講演者として、高速炉開発の第一人者である元米原子力学会会長のProf. Alan Waltar氏を米国からお招きし、高速開発の歴史や経験についてお話いただきました。6基の高速炉を実際に建設した米国の経験、それらから得られた知見、開発を中断した政策的理由やその後の国立研究所や企業の対応等について、熱心な質疑・応答がありました。

続く講演セッション1「新型炉開発の展望」では、資源エネルギー庁原子力国際協力推進室長 の中原 廣道氏より「日本の原子力政策(技術開発政策)の展望」について、日本原子力研究開発機構 次世代高速炉サイクル研究開発センター長の上出 英樹氏より「日本の高速炉開発の進展」について講演をいただき、正に今、もんじゅ廃炉などで国民の関心を集める日本の高速炉開発の行方について、熱心な議論が行われました。

「新型炉のシミュレーション技術」をテーマとした講演セッション2では、エネルギー総合工学研究所 内藤 正則氏より「シビアアクシデント解析技術」、東京大学システム創成学専攻講師 柴田 和也氏より、「粒子法による流体シミュレーション技術」についてご講演をいただき、事故解析やプラント設計への適用例、解析コードの公開先や適用範囲について議論が行われました。

シンポ最後の学生セッションでは、都市大高木研M2の鈴木 貴也君と早大山路研M2の斉藤 健太君が「学生の視点からみた今後の新型炉開発」をテーマに、自分が取り組んでいる研究をベースとして、新型炉開発が目指すべき方向性について提案を行いました。鈴木君は、万一の事故時にも環境への放射能放出を最小化するためのバリアを(5重→9重へ)増やした新型の軽水炉燃料を提案しました。齋藤君は修論研究で炉心崩壊事故解析を行っている経験を踏まえ、事故後の対応を難しくする崩壊熱や放射性核種の生成を抑制する新型炉開発の必要性を述べました。

以上

 

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