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原子力システム研究室

教員と担当科目

高木直行(たかきなおゆき)教授
原子力汎論(1年)、核反応工学(2年)、原子力プラント工学(2年)、原子炉物理(3年)、原子炉核工学特論(修士1年)、原子炉設計額特論(修士1年)など

研究概要

21世紀を拓く原子力とその応用について総合的に考え得る人材を育成することを目的として、原子力エネルギーの発生と利用について①核分裂、②医学応用及び③宇宙応用の3分野に関わる研究を行う。

①の核分裂分野では、固有安全炉、濃縮・再処理を不要とする革新的原子炉、水冷却トリウム増殖炉等の新型原子炉の設計、長寿命放射性廃棄物の短寿命化や有用元素を生成する原子炉錬金術、さらには原子力の経済性や将来の電源構成について、②の医学応用では、体の内側から癌をやっつけるα内用療法向け人工放射性核種(Ac-225など)の生成、そして③の宇宙分野では、原子力推進ロケット、宇宙電源用小型原子炉、原子力電池、粒子推進エンジンなどの研究を行う。

社会との接点

資源/安全/環境/核不拡散/社会受容性の総合的観点から望ましい革新的原子炉システム概念の創生や、福島原発事故で溶融した核燃料の撤去技術開発を通じ、社会経済活動を支える工学の発展に貢献する。研究実施にあたっては、民間企業、研究機関、他大学等、外部との活発な研究交流を行うとともに学会での成果報告や論文発表を通じ、社会が望む誠実かつ活力ある原子力技術者を育成する。

研究室の横顔

将来の核エネルギー利用体系を追求する上では、単に炉心技術の観点のみでなく、燃料製造・再処理やバックエンドを含む、核エネルギーシステム全体を俯瞰する視点を重視する。また、基礎・基盤的な研究のみに偏向することなく、技術的な実現可能性や経済性にも配慮し、アカデミアと産業界の価値観をバランスよく取り入れた研究を志向する。

テーマ例

・α内用療法向け人工放射性核種(Ac-225など)の生成
・加速器利用の新たな展開に関する研究
・軽水炉溶融燃料取り出し方策と臨界安全評価
・軽水炉炉心溶融時の再臨界防止策
・濃縮・再処理を不要とする持続可能型CANDLE炉の炉心設計
・重水冷却トリウム増殖炉の炉心設計
・固有安全トリウム燃料高温ガス炉の炉心設計
・有用元素を生成する原子炉錬金術の研究
・長寿命放射性核種の核変換技術の研究
・臨界安全に配慮した溶融燃料取り出し技術の検討
・多様なエネルギー源の最適電源構成の研究
・原子力発電の経済性評価
・新型原子炉の導入シナリオ・導入戦略に関する研究
・炉内燃料装荷パターン最適化法に関する研究
・原子力システムの核拡散抵抗性に関する研究
・京大実験炉を用いたトリウム炉心の炉物理実験

・原子力利用と原子核物理学を結ぶ核データの研究

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