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実績・歩み

東京都市大学は、1960年原子力の平和利用に先立って、自然豊かな多摩丘陵の一郭(川崎市麻生区王禅寺地区)に原子力研究所(TRIGA-Ⅱ型研究用原子炉)を建設し、日本全国の研究者・技術者に門戸を開放してきました。がんの治療研究、中性子放射化分析、原子炉の安全性向上に関わる研究などを通し、原子力産業界へ優れた技術者を輩出してきました。現在、原子炉はその役目を終えて廃止されましたが、長年の原子炉の運転・管理、教育・研究における貴重な成果など、無類の経験や実績を残して、今なお社会に貢献しています。

原子炉の安全性に関わる研究

原子炉で発生する機器の故障や事故は、施設周辺の環境や居住者に大きな影響を及ぼすおそれがあります。コンピュータの機能を生かして原子炉オペレータを支援し、原子炉の運転や施設の稼動状況の監視をバックアップすることによって事故発生を未然に防止し、万一の事故発生時には放出される放射線線量及び風向・風速の気象データを一緒に取り込んで施設外への影響を最小限に抑えるよう、更なる原子炉の安全性を目指して研究を行っています。

中性子放射化分析法の広域にわたる利用開発

原子炉の中性子を利用した中性子放射化分析法は非常に高感度で、多数の元素を同時に分析できる特徴があります。東京都市大学では独自の自動測定解析システムを開発し、工学はもちろん、医学、生物、電子工学、環境、考古学等の分野でppm(百万分の一)~ppb(十億分の一)レベルの濃度まで分析を可能にしています。

がん治療に関する研究実績

ホウ素中性子捕捉療法(BNCTと呼んでいます)による悪性脳腫瘍の治療が1977年3月に開始され、原子炉が停止される1989年12月までに、国内外からの患者さん99件の脳腫瘍と9件の皮膚がんの照射治療が行われました。このBNCTの治療成績が国内外に話題をうみ、この療法による治療研究がアメリカやヨーロッパでも開始されました。現在、日本では日本原子力研究開発機構の原子炉JRR4を用いて脳腫瘍のほかに皮膚がんや頭頚部がんにも適用拡大されています。

原子炉運転実習

1963年1月の原子炉初臨界後の原子力黎明期にあっては、大学や産業界からの人材教育として運転訓練や炉物理実験を主とした原子炉実習が行われました。また、1976年に全学国公私立大学との共同研究が開始されると、これらの大学からの院生や学生の原子炉運転訓練や実習が開始され、本学からの卒業生や大学院生の教育訓練と相まって、原子力産業界への人材育成に貢献しています。

原子力・放射線分野に送り出してきた多くの卒業生の活躍

学部卒業生で約170名、修士卒業生で約100名輩出しています。卒論研究で原子力や放射線の研究のテーマで、考え・学び・試行錯誤することで、すばらしい研究成果を出しています。その後、電力会社、プラント会社、放射線関連会社などで、重要な仕事を担っています。

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