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ミニシンポ「日本の新型炉開発の今後」を開催

2019/12/9(月)、都市大世田谷キャンパスにて、都市大原子力ミニシンポ「我が国の高速炉開発・新型炉開発の今後」を開催し、都市大で原子力を学ぶ学部・修士学生が約40名、外部より社会人20名が参加しました。

高速炉開発に45年間携わってこられた高速炉開発JAEA理事長シニアアシスタント佐賀山豊氏を講師としてお招きし、昨年末に原子力関係閣僚会議で決定された「戦略ロードマップ」や、総合資源エネルギー調査会、原子力小委員会の「原子力イノベーション」の概要説明、さらには、今年締結された日仏間の高速炉R&D協力、米国が進めるナトリウム冷却金属燃料高速炉技術に基づく多目的試験炉(VTR)への協力など現在進行形の国際協力の現状や、高速炉の特徴を活かした放射性廃棄物の核変換技術が紹介されました。「戦略ロードマップ」へ記載された次期高速炉の運転を今世紀中頃に開始可能とするには、今後速やかに高速炉開発計画を具体化していくことの必要性が述べられました。

後半には、都市大原子力安全工学科2年生が複数班に別れて「我が国の今後の新型炉開発はどうあるべきか?」をテーマに議論し意見発表すると共に、同学科の3,4年生、大学院共同原子力専攻の修士学生を交えた討論会が行われました。
資源を有効に利用し超長期の電力供給を可能としつつ、放射性廃棄物低減に寄与する高速炉の開発意義や、その着実な開発の必要性を訴える意見の他、自然エネルギーや核融合との競合、経済性追求の重要性、見えにくい国策、高速炉関連で学生が将来活躍できる場の確保など、多面的な討論が活発に行われました。

 

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ミニシンポの様子

==============開催案内======================

都市大ミニシンポ「我が国の高速炉開発・新型炉開発の今後」

昨年夏、仏は高速実証炉ASTRIDの開発中止を決め、つい先日には経済産業省が2020年度概算要求で実証炉関連予算を盛り込まなかったことが新聞等で報じられました。これを告げる扇動的な見出しは、「日本の次世代炉開発は終わった」との印象すら与えるものですが、仏も日も公式に「次世代炉研究は継続する」ことを明言しています。
実際のところ、我が国の高速炉・新型炉開発は今後どうなって行くのでしょうか。またどう有るべきなのでしょうか。本ミニシンポでは、次世代炉開発の専門家をお招きし、次世代を担う学生とともにこの問題を考えます。

〇日時: 2019/12/9(月) 15:10-16:50
〇場所: 都市大世田谷キャンパス 13N教室(1号館3階N教室)
〇内容:
開会の辞
講演「我が国の高速炉開発・新型炉開発の今後」 (50分)
日本原子力研究開発機構
理事長シニアアシスタント 佐賀山豊氏
質疑応答     (10分)
学生企画討論会「日本の新型炉開発はどうあるべき?」(30分)
閉会の辞

〇対象: 高速炉・新型炉開発に関心のある若手~中堅層の方
○人数: 20名
〇参加費:無料

以上

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