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原子力燃料・物質工学研究室

教員と担当科目

佐藤 勇(さとう いさむ)教授
核燃料・材料工学(学部3年)、原子力実験実習(学部3年)、工学リテラシー(学部1年) 、廃炉工学(学部3年)、バックエンド安全工学(学部3年)、事例研究(学部3年)、核燃料サイクル工学特論(修士1年)

研究概要

福島第一原発に対する廃止措置、通常の原子炉に対する廃止措置、発生する放射性廃棄物の処理処分、また、これらの研究・開発を進めるうえで考えるべきエンジニアリング(適切な被ばく管理・工程・工法選定・人工設定)に関して、これからの廃止措置ビジネスに対応できる、研究志向的にも、技術志向的にもその概念を持っていけるような人材を創生する。

社会との接点

核燃料、核分裂生成物、放射性廃棄物、等社会との接点がなさそうな単語を本研究室では取り扱う。ただ、これは一般公衆におけるものである。原子力産業を含めた大きなフィールドにおいては、全世界的にも身近な単語になってきている。どちらかというと、日本という社会はこの部分の浸透が不十分である、と感じる場面がある。現場で実際に当該問題に直面している現場の意見を十分理解し(または、その場で体験し)、研究・開発に生かしていく、これが当研究室の社会とのかかわりのなると考えている。このような知見を社会へと論文・口頭発表、等を通じて還元していく。

研究室の横顔

本研究室は、もともと「原子炉廃止措置」を中心とした研究を行うところからスタートした。この分野を進めて行くうえで、当該工学領域での枢要な事項として「原子力燃料」と核分裂で発生する「核分裂生成物(FP)」の取り扱いが認識されるようになった。そこで、研究室名を「原子力燃料・物質工学研究室」と改め、FPの挙動に注目する研究方針に転換した。すなわち、燃料の中に「錬金術的に、神秘的に」発生する元素の(移動、析出、等の)挙動を追求していく。そういった意味では、FPに科学的ロマンを感じている研究室である。

テーマ例

① 核燃料・材料、FPに関すること
・燃料からの(FP)放出メカニズムに関する研究
・1Fデブリ取り出しにかかわる燃料デブリの熱力学的・動力学的性状に関する研究
・金属析出FP元素の性状及びその利用に関する研究
② バックエンド関連
・放射性廃棄物焼却・溶融システムの実証研究
・放射性廃液処理に関する研究開発
・デブリ収納キャスクの設計研究
③ 廃止措置
・福島第一原発デブリの長期保管キャスクに関する研究
・燃料集合体の長期健全性に関する研究
・廃止措置のプロジェクトマネジメント及びエンジニアリングに関する研究

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